嵐ですっかり遅れてしまったスペインの列車のなか、「バルセロナまであとどのくらい？」
「あと６００キロだね。」と車掌さん。
日本の正確すぎる時間に埋没して、所要時間の答えを求めてた自分が恥ずかしかった。
時間は流れてるんじゃなく、出来事が刻まれてるだけなんだろうな。

もう何年もこの時期になると耳や目にする言葉、クールビズ。
もうそろそろ宣言しないで、暑くなったら涼しい格好して働けませんかね？

週末ともなれば、この街はまるでもうサービスエリア。
みなさん、同じツアーのバスですか？

大切なとき、かならず現れる彼は、二十数年一度も予約の電話をしてきたことがない。店に入ったらまず、ゆっくりと花を見て「この花を入れてお願いします。」
まるで不確実さを楽しむように、あとはベンチに座っておまかせ。綱渡りのようなこの不安定さにこちらの神経もピリピリと尖ってくる。失敗しない確実な結果ばかりを求める今、花は不確かなものだからいいのかな。

野菜たっぷりのサラダに、細かくきざんだゆで卵。
そう見えるのは、腹ぺこで作ったからでしょうか？